津島市蛭間町
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全席禁煙に致しましたので、
 喫煙はデッキ席のみとさせていただきます。
 毎木曜日第2,第4水曜日を定休日とさせていただきます*
 2004.03.27

お客さんから「JAZZ名曲入門」という一冊の本をお借りして読んだ。この本は、「100の名曲を選び出し、その名曲を聴くにふさわしい名盤を紹介する」というもの。さすがにこの100の名曲、私のスピークロウでの全く独断と偏見で選ぶ今週の一曲と違い、う〜んと納得の曲ぞろい。そしてその名曲を聴くにふさわしい名盤、その選ばれたアルバムには、それぞれ評が書いてあって、テーマがどうのアドリブがどうの、奏法、歌唱など等、読みながらうちで手持ちの盤があればかけて聴いていく。こういうのっておもしろいんだよね。このアルバムを選んだ理由というのが、これもやっぱり私の”この曲カッコいいじゃん””グッとくるねぇ”こんな程度とはわけが違うので、私はそういうこと書けないぶん(正確にはわからないと言ったほうが正しい)読みながら、聴きながらとても勉強になる。


 と言って難しい、堅苦しいだけかというと、そうではなくて、とてもユーモアたっぷりに書いてあってたとえば、「Just Friends」で、選ばれた3枚のうちの1枚、アンソニーブラクストンの「イン・ザ・トラディション」については、「・・・剃り込みアイパーから七三分けに転じてスタンダードに挑戦・・・」とか「Lover Come to Me」で、ビリーホリデーは、諦観が漂い、ダイナワシントンは「はよかえってこんかい」風の迫力に満ち、結局「ひとりで生きていきます」風の健気さが漂うミルドレッドベイリーが選ばれている。「How Deep Is the Ocean?」の名盤3枚のうちの1枚に選ばれたダイアナクラールのことを「カナダのジャイブねえちゃん」と、言ってしまったり、なかなかおもしろい。


 しかし、すごい!さすが!と、言っておきながら「でも」と、言うのはあり得ないというか、禁句かもしれないのだけど、ごめんなさい、あえて言っちゃいます(酔った勢いで)


 まず、名曲=スタンダードじゃないので無理かもしれないけど、100曲の中に、「Alone Together」「Getting Sentimental Over You」「Close Your Eyes」「Recado Bossa Nova」・・・残念ながら入らなかったのねぇなんて思ってしまうんです(スピークロウで選んだ曲達)
逆にこれ入ったのってうれしくなったのが「Freedom Jazz Dance」「Jitterbug Waltz」


 名盤についても難しいことはよくわからないので”これかよ?”って反論もあるとは思うのだけどあえて言わせていただくならば、このスピークロウでも以前書いた曲覚えのきっかけになった曲「All the Things You Are」テナーの藤原さんの「Touch Spring」を聴いて大好きになった曲なので私の場合NO.1は、このアルバムということでごめんなさい。


 そしてサックスが好きという、超独断的な意見で、ブッカーアーヴィン、グリフィン、ソニークリス・・・なんか選んじゃいます。


 「God Bless The Child」も大好きな曲で、これには是非小林陽一&Good Fellasを入れたい。’97くれよんでのグッドフェローズのライブで、始まる前何気に”今日って「God Bless・・・」ある?”と、小林さんに聞いた私。”聴きたい?”と、もったいぶる小林さんに”別に”なんて平静を装い”好きにやればいい”と、言った私だったけど、CDのイメージが強すぎて、実際ライブで聴いたら正直さほど感動はなくそのアルバムに入っている1曲「The Cape Verdean Blues」の方が断然よかった。


 気になるのがジョアンジルベルトの「Estate」たぶん聴いたことがないので彼のアルバムを手に入れて是非聴いてみたいと思うこの1曲。


 今日借りてる期限がきてしまい、そのお客さんは”また読みたい時にいつでも言って・・・”と、言ってくださったけれど、十分楽しませていただきました。


 今週は、まだとりあげていなかった「God Bless The Child」

小林陽一&グッドフェローズ 「Funky All」

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