２００４．０３．１７
月曜から土曜まで、くれよんにかんづめなので、週に一度の定休日は、やはり外に出て、気分転換したいと思う。
2月後半、本当に暖かく、このまま春に？と思いきや、やっぱりそのあとまた寒さがもどってきて、しかも3月に入って雪という日が何日かあって参った。でも、さすがにこのところ、すっかり春らしくなってきて、とてもすごしやすい。うちの庭にもつくしがいっぱい。
先週の中ごろからマスターが、今度の休みは梅を見に行こうと言い出して、そう遠くない所をいくつかの候補地の中から選び、日曜日朝から出かけた。天気予報通り最高にいいお天気で、車で走っていても気持ちいいし、目的地に着いたらちょっとした山なので空気もよくて気分爽快、気分転換にはもってこいだった。そのうえ、私の気持ちを和ませてくれたのが、出会う人と交わすあいさつだった。
休みやジャズフェスでキャンプに出かけていた頃、時には山歩きをすることもあって、そうすると不思議とすれちがう時に”こんにちは”と、極々自然にほとんど誰とでもあいさつを交わしていた。街中ではありえないことかもしれないけれど、山ではそれがマナーのように当たり前のように声をかけあっていた。
ジャズフェスも行かなくなり、キャンプもしなくなり、土曜にライブが入っている翌日なんかは遠出なんてとんでもなくて、山歩きどころか、わざわざ車で出かけることすらほとんどなくなっていた。
久々に自然の中に身をおいて、そうしたほんのちょっとした人とのふれあいが、妙にほほえましく、うれしい気さえした。それは山でひと時を過ごした結果、そういえば山歩きの時は、いつもこうだったなあと思い出してはじめて感ずることではあったのだけれど。
目的地の山道に入る少し手前に、けっこう広い駐車場があってここから歩くしかないと、コンビニで買ったお弁当や飲み物を持って梅林を目指す。
少し登り坂になっている道を歩き出したら、すぐ汗ばむくらいになってきて、上着を脱ぎ、腕にかかえて歩いていたら、上の方から降りてこられた中年の男性が、”熱いでしょう？”と、声をかけて下さった。少し後ろを歩いていらっしゃる奥様らしき女性にも軽く会釈すると、とてもやさしい笑顔。なんだかほんわかした気分になって「へぇ 声なんかかけてくれるんだ」と、思いつつ前に進んだ。その後、私達の少し後ろを歩いていらっしゃる男性から”梅はどこにあるんですか？”と、声をかけられたり、すれちがいざま何人かの方に”こんにちは”と、声をかけてもらい、それってささいなことかもしれないけど、そのことをきっかけに今度はこっちからあいさつをしてみようって、そんな気にさえなるのだった。
特に「梅」という道しるべもないまま、とにかく先に進む。でも日頃の運動不足がたたって、歩くのにちょっと疲れ気味。”梅はまだ？もしかして反対？・・・”途中心配になって人に尋ね、もう少し行くと梅があると聞いたら、急に元気になってまた歩く。
そして、いよいよ目の前に梅の木々が現れた時は”わぁーっ”と、思わず歓声をあげた。本数こそ多くはないけれど、梅の花を楽しむには十分で、花のピークを過ぎているからか、人出もさほど多くなく、少し大きめの岩の上に腰をおろして食べたお弁当も、ゆっくりのんびり楽しむことができた。
腰をおろして、ひと休みの時も天気がいいので、ポカポカ気持ちいいし、ほんとにのどか、それに山の中で騒音もなく静かだし、めいっぱい自然を満喫、大満足。やっぱ、こういう時間って必要だわと、心穏やかに一日を過ごし、しみじみそう思った。
今週は「Stars Fell On Alabama」
CANNONBALL ADDERLEY 「In Chicago」 大好きなキャノンボールなので文句なし！
SHELLY MANNE 「And His Friends」
岡安芳明 「Gentle Moods」 岡安さんはもちろんいいけど、安保さんのテナーが、めちゃいい！
ELLA and LOUIS
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